Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
法科学分野では、防犯カメラ映像等の現場資料(犯人の顔画像)と免許写真等の対照資料(被疑者の顔画像)から解剖学的な特徴を抽出・比較する顔画像鑑定が広く用いられているが、特徴群の位置関係等は撮影カメラのレンズ歪みによって容易に変化する。現場資料は広角レンズで撮影されて大きく樽型に歪んだものが多いが、これを一般的な手法で補正すると、画像端が外側に伸びる広角歪みが顕著となるため、いずれにせよ対照資料との比較が困難な場合がある。本研究の目的は、広角レンズで撮影された画像端に認められる人物の顔画像を、顔画像鑑定で利用できるよう補正する手法の確立である。