| Project/Area Number |
24K00479
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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| Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
眞嶋 良全 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (50344536)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 辰典 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (40708989)
山本 輝太郎 金沢星稜大学, 総合情報センター, 講師 (60887058)
中村 紘子 東京電機大学, 理工学部, 研究員 (30521976)
雲財 寛 東海大学, 児童教育学部, 特任講師 (00806838)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥15,860,000 (Direct Cost: ¥12,200,000、Indirect Cost: ¥3,660,000)
Fiscal Year 2027: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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| Keywords | 疑似科学 / 陰謀論 / 宗教的信念 / 分析的思考 / 直感的思考 / 素人科学思考 / 合理性 / 二重過程理論 / 適応性 |
| Outline of Research at the Start |
科学的に考えるトレーニングを受けていない素人による思考は種々のバイアスを免れえない。そのため,素人思考は,一般に非合理的とされがちであり,実際に疑似科学や陰謀論など根拠を欠いた結論に陥ることはしばしばある。本研究では,このような通俗的には誤りやすいとされる素人信念を,「環境内の生存を重視した適応的な反応」として捉えることにより,逆説的にその合理性を示すことを目指す。また,個人レベルの適応性だけではなく,信念を共有する集団内での社会的絆を強めることに貢献することで,集団レベルの適応性を実現していることを明らかにする。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は研究の遂行に必要な疑似科学,陰謀論などの実証的根拠を欠いた信念 (ESB),およびその信念の背後にある,直感的・内省的思考スタイルの測定手法の整備とともに,基礎データの収集を開始した。 例えば,眞嶋 (2024a, 社会心理学研究) では,5項目と少ない質問数で安定的に一般的な陰謀論信念を測定する尺度としての日本語版陰謀論的心性質問票の整備と妥当性を,眞嶋 (2024b, 日本心理学会第88回大会) では,国際的比較が可能な疑似科学信奉尺度改訂版の妥当性を確認し,いずれも我が国における ESB 研究にとって有用な尺度であることを確認した。また,一般的陰謀論信念は,これまでの先行研究と同様,疑似科学および超常信念や権威主義,パラノイア,権威に対する信頼とは相関するものの,社会的支配志向性や一般的な信頼とは関連がないといった新たな知見も得られた。一方,中村・高橋・眞嶋 (2024) では,直感的・内省的思考スタイルについて,開放的,閉鎖的,直感的,熟慮的思考という4つの側面から包括的に測定する尺度の整備と妥当性の検証を行い,こちらも有用な尺度であることを確認した。特に,開放性が ESB との間で負の相関があり,閉鎖的思考と直感的思考は正の相関があることが確認された。 一方,分析的思考と宗教信念の間には負の相関があることが西欧圏の研究で明らかにされており,分析的思考が宗教信念を抑制する(分析的無神論仮説)可能性が示唆されている。この点について,Ishii & Watanabe (2024) は,全体的傾向としては日本においても分析的無神論仮説は成り立つものの,宗教信念の測定尺度によって傾向が異なることも示されている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は研究計画の初年度として,プロジェクト全体の今後の方向性の確認と,ベースラインとなる基本調査を行うことを計画していた。しかし,研究代表者の眞嶋に,応募時点では想定できなかった学内業務分担の著しい増加があったことから,プロジェクトの進行に遅れが生じた。 プロジェクトの方向性の確認と,基本調査のあり方については年度内に合意に達したが,実際の調査は2025年度に先送りせざるを得なかった。この点について遅れが生じたため,下位プロジェクトの実施についても遅れが見られている。 なお,分担者が個別に行う研究については,各自の責任の下で開始されている。
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| Strategy for Future Research Activity |
遅れている基本調査を早急に実施し,その結果を踏まえながら下位プロジェクトを実行に移したいと考えている。代表者の学内業務は依然として業務量に変更はないが,2025年度よりバイアウト制度を利用して,代表者が担当する授業の一部を非常勤講師を雇用して充てることができるようになっているため,多少なりとも状況の改善が見込めることが期待される。 なお,基本調査の結果に基づいて,2025年度内に開催される日本心理学会においてシンポジウムを開催し,広く学界からのフィードバックを得ることで,今後のプロジェクト推進に生かす予定である。
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