| Project/Area Number |
24K03656
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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| Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
趙 菁 金沢大学, 外国語教育系, 教授 (50345641)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 利行 茨城大学, 教育学野, 教授 (80222090)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2028: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2027: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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| Keywords | 日本衛生文庫 / 養生書 / 近世 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、『日本衛生文庫』に収録された養生書における翻刻の誤りと解題の不足を洗い出し、刊本から善本を選定し、近世期養生書の新刻ならびに新解題を作成する。近世初期の写本による養生書も新刻の対象として検討する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は近世期日本の養生書の翻刻シリーズである『日本衛生文庫』の歴史的価値を再認識・再注目し、『日本衛生文庫』に取り上げた養生書の正確なテキストを復元し、さらに近世初期の写本による養生書も取り入れ、新たな翻刻シリーズ『近世期養生書集成』を作成し、日本の養生の淵源を探求する確実たる資料集を提供し、近世の自然観・生命観・健康観を形成する過程の解明に貢献することを目的とする。2024年度において、①『日本衛生文庫』に収録された養生書の刊本の情報収集・調査・分析 ②養生書の新刻が基づく善本の選定と養生書の系統的分類を取り込んだ。 ①においては、『日本衛生文庫』に収録された養生書の翻刻がそれに基づいた底本の情報が明記されていないことで、原文にあたれず、誤字・脱字の原因が翻刻過程で生じたものか判断が困難であるが、本研究は2024年度まで「江戸時代養生書出版年表」の作成に取り込み、とりわけ養生書の出版・所蔵・翻刻に関する基本情報を収集してきた。それまでの研究成果を活用し、『日本衛生文庫』に収録された養生書の刊本情報に関するさらなる詳細な調査・分析を行った。②においては、①の調査・分析の結果に基づき、『日本衛生文庫』の翻刻における問題点や疑問点を洗い出し、各刊本を対比したうえで新刻の基となる善本を選定した。また、これまで系統的に分類されていない『日本衛生文庫』の養生書について明確な分類基準を定め、新刻の対象となる『日本衛生文庫』に収録されていない近世初期の写本による養生書について検討した。 本研究代表者(趙菁)と分担者(瀧澤利行)がまた金沢大学附属図書館において同図書館令和6年度 附属図書館「お宝発見!プロジェクト」において、旧第四高等学校蔵書、暁烏文庫に所蔵される養生・衛生関係書籍(とくに古写本)の確認調査も実施した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は2024年度において、『日本衛生文庫』に収録された45篇の養生書の刊本の情報収集・調査・分析を行い、養生書の新刻が基づく善本を選定し、養生書の系統的分類を行った。2024年度の研究成果については以下の学術大会・学術総会を通して発表した。2024年9月14日に開催した第125回日本医史学会総会・学術大会「医史学研究と関連諸科学」(水戸市民会館)にて「『日本衛生文庫』の歴史的価値の再認識・再創出」を題目に学術発表を行った。本発表において、『日本衛生文庫』の出版事情、テキスト分析に加え、『日本衛生文庫』に収録された養生書は、数量的には近世期に発行された養生書のほぼ半数にとどまり、かつ翻刻の誤謬が多く存在しているが、貴重な養生書資料としてその歴史的価値を依然として重要視すべく理由についても報告した。また、研究代表者(趙菁)が2024年11月3日に開催した第31回日本未病学会学術総会「多職種連携で考える未病への挑戦」(金沢医科大学)にて、「近世期日本の養生論とその著者たち」について学術講演を行った。研究分担者(瀧澤利行)が2024年3月16日に開催した第62回日本医史学会神奈川地方会春季例会(鶴見大学記念館)にて「社会衛生学の成り立ちと未来への展望」について講演を行った。研究協力者(小屋敷瑛美)が名古屋大学で開講した「イチからはじめる TEI入門講座」(2025年2月15日受講)で得られた知見を活かし、テキストデータの構築におけるTEIの活用について本研究に貴重な助言をした。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方案として①『日本衛生文庫』に収録された養生書の新刻並びに近世初期の写本による養生書の翻刻を行う。これまでの『日本衛生文庫』には意図的に原文の内容を略したものがあり、例えば、第3輯の『養生辨』の「妊娠之辨」、第4輯『長命衛生論』の「房中補益心得の事」は項目名のみの掲載であった。これによって、利用者が原文の全貌を把握しがたい状況にある。本研究は最新の知見に基づき、現時点で可能な限り正確かつ原典に忠実なテキストを再現する。②『日本衛生文庫』収録45篇の養生書のうち、著者名が挙げられているのは32名であった。そのうち18名しか著者小伝に取り上げられず、ほかの14名は、例えば「八隅景山 天保年間 江戸の人 著書多し小説家ならん」のように極めて簡略した紹介しか示されなかった。また各書の成立過程、時代背景などが解説されていなかった。本研究は新たな翻刻に取り上げる養生書の著者(著者不詳の場合、その関係者)、著述背景を含めた解題を作成する。③TELを活用するテキストデータの構造化・可視化を念頭に①②を取り込む。④研究成果や展望を随時に学会発表にて共有し、他の研究者や学術界との情報交換を行い、必要に応じて軌道修正に生かす。
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