| Project/Area Number |
24K04975
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 07070:Economic history-related
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| Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松村 史穂 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (50615953)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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| Keywords | 中国農村 / 統計調査 / 中国 / 計画経済 / 改革開放 / 農村 / 労働力移動 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、文化大革命期の農民の移動現象を、同時期における農村間の格差拡大と結びつけて考える。つまり、豊かな農村の労働力不足と貧しい農村の労働力余剰が、農村間の出稼ぎを発生させたのではないかという仮説を検証することが、本研究の目的である。 また本研究は文革期を、人流抑制という計画経済の原則がほころび、市場メカニズムが胚胎した時期として捉える。そして従来、沈滞する文革期と発展する改革開放期というように対比されてきた両時期のなかに、連続性を見いだしうることを立証したい。
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| Outline of Annual Research Achievements |
単著論文「農業税与土地調査:新中国初期査田定産的実施及其衰歇」が『中国当代史研究』第四号(発行所:中国華東師範大学社会主義歴史与文献研究院中国当代史研究中心)に掲載された(刊行日は2023年12月と記載されているが、実際には2024年5-6月に刊行)。本論文は、発行所である華東師範大学中国当代史研究センターからの依頼により、研究代表者の過去の日本語論文が翻訳され掲載された。 その概要は以下の通りである。すなわち本論文は、1950年から1952年の中華人民共和国成立初期に実施された「査田定産」について考察している。 この政策は、中国政府が各地の農業税額を確定するために行った耕地面積と通常年産量に関わる調査であり、また中国史上初の全国規模の農業統計調査であもあった。この政策の過程において、「黒田」または「黒地」と呼ばれる各地の隠蔽田畑が調査・摘発されただけでなく、生産量調査の方法も改善された。これにより、中国政府が把握・管理する全国耕地面積および農業生産量は大幅に増加した。1952年、中国政府は調査結果に基づき各種の農業統計データを作成した。この過程で、1952年の統計数値に矛盾なく到達するような形で、1950年と1951年の統計データが過去に遡って修正・調整された。 これは結果として、1950年と1951年の統計データの上方修正をもたらした。一般に、1949年から1952年までの農業生産量は、土地改革の推進を背景として農民の増産意欲が刺激されたことにより、高成長を遂げたと考えられている。しかしこの高成長の一部は、実際のところ、「査田定産」の統計数値の調整をつうじて得られたものであることを、本論文は明らかにした。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度は本研究課題遂行のための資料収集を行う計画であったが、おおむね順調に進展し、重要な資料を発見・収集できた。第一に、2024年9月および2025年2月に、上海市档案館で資料収集を行った。合計3週間にわたる資料調査において、本課題に深くかかわる資料を発見できた。第二に、上海市档案館に所蔵されている地方志の中から、自身の研究課題に関わるものを特定し、本学(北海道大学)図書館での所蔵手続きを行った。第三に、本課題に関わる1970年代の上海で発刊された雑誌(『学習与批判』)を全揃いで購入した。
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| Strategy for Future Research Activity |
2024年度に収集した資料をもとに、2025年度は論文を執筆する。また必要に応じて、上海市档案館での資料収集を引き続き行う。
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