| Project/Area Number |
24K06124
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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| Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
吉田 翔太郎 山梨大学, 学内共同利用施設等, 助教 (20990328)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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| Keywords | アメリカ高等教育史 / アクレディテーション / 大学教員資格 / 大学団体 / 連邦教育局 / 20世紀初頭 / アメリカ高等教育 / 教育と研究 |
| Outline of Research at the Start |
本研究では、20世紀初頭アメリカにおける大学教員資格に関する議論を、アクレディテー ションの基準や、連邦教育局及びその主要人物に着目することにより明らかにし、「教育と 研究」論議の起源を解明することを目的とする。これらは、アメリカ高等教育史において重要視されてこなかった観点であり、デジタルアーカイブのほか、各大学等のアーカイブから非デジループ化資料などを収集し、関連史資料を検討することを通して、大学教育・大学教員に係る「教育と研究」論議の起源を解明することで、大学教員養成の在り方を検討するための基本的な視座を確立する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
令和6年度は、補助期間前からの研究成果も含め、『大学史研究』『現代社会と大学評価』『東京大学大学院教育学研究科紀要』『名古屋高等教育研究』などの学術誌に、本研究課題にかかる複数の論文を発表した。これらの論文では、20世紀初頭におけるアメリカの大学団体によるアクレディテーション論議の実態、NCAにおける現代的アクレディテーションの成立過程、大学教員養成論の系譜と展開にかかる先行研究の展望、そしてNCAアクレディテーション基準における大学教員資格論についての分析を行った。これにより、アメリカにおける大学質保証(アクレディテーション)の歴史的発展と大学教員資格論の相互関連性について、新たな知見を提供することができた。 また、研究の実証性を高めるために、アイオワ大学、イリノイ大学、ノーザンアイオワ大学、アイオワ州立大学、ペンシルバニア州立大学、スタンフォード大学など米国の複数大学でアーカイブ調査を実施した。そこでGeorge E. MacLean、Raymond M. Hughes、Kendric Charles Babcock、George F. Zookなど連邦教育局高等教育専門官の個人文書や各大学団体の会議記録といった、デジタル化されていない貴重な一次資料を収集することができた。このことにより、従来は断片的な記述にとどまっていた大学教員資格論の形成過程をより具体的かつ立体的に描き出すための基盤を構築した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は着実かつ発展的に進展している。まず、研究成果の学術的発信については計画を上回るペースで進んでいる。補助期間前からの研究成果も含めた査読付き論文を含む 4本のを発表したことに加え、日本教育学会第83回大会での口頭発表も行った。これらの論文では、アクレディテーションの制度史と、大学教員資格論との接点を見出し、20世紀初頭のアメリカ高等教育における質保証の歴史的文脈を新たな角度から照射することができた。
一次資料の収集においても着実な進展が見られる。2024年7-8月および2025年1月のアメリカの大学アーカイブ・図書館での調査では、特に非デジタル化資料の収集に注力した。国立公文書館などでは入手困難なGeorge E. MacLean文書、Raymond M. Hughes文書、Kendric Charles Babcock文書、George F. Zook文書など、主要大学団体で議論をリードした特定人物や、連邦教育局高等教育専門官の個人文書や、National Association of State Universitiesの年次総会報告書(デジタル化されていない巻号)などを多数発掘することができた。 詳細な読解や分析はこれからの課題となる。
これらの資料の一部分析を通じて、当初は想定していなかった新たな研究視角も生まれつつある。例えば、州立大学による大学団体NASUと私立大学(リベラルアーツカレッジ)中心のAACとの関係性については、単純な対立構造ではなく、大学教員養成という共通課題に対して協調関係を構築していた側面が明らかになった。また、AACが1920年代半ば以降、宗教的要素を前面に出さなくなっていった背景と、大学教員養成論の展開との関連性についても、興味深い知見が得られている。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究の今後の進展に向けて、デジタルを含む一次資料のさらなる収集・分析、研究成果の学術発信、そして博士論文の執筆という三つの側面から研究を推進していく。 一次資料に関しては、事業最終年度までに主要大学団体の中心人物が所属した大学アーカイブやACEや連邦教育局関係者の資料が所蔵されているスタンフォード大学フーバー研究所アーカイブでの調査を実施する。また、これまでの調査で明らかになった、AACの宗教的背景の変化と大学教員養成論との関連性についても、リベラルアーツカレッジへの訪問に基づき新たな一次資料の発掘を通じて検証を進める。 研究成果の学術的発信においては、これまで収集したオンラインを中心とした一次資料の分析に基づいて、令和7年度前半には新たな論文を投稿する。特に焦点を当てるのは、AACとNASUの協調関係の背景にあるキリスト教団体の影響力の変化や、連邦教育局高等教育専門官が大学団体間の調整に果たした役割などである。これらのテーマは、従来の研究では十分に解明されておらず、本研究の独自性を高める要素となる。また、研究の進展に合わせて学会等での研究発表も継続し、研究者コミュニティからのフィードバックを得ながら研究の質を向上させていく。 本研究課題と密接に関連する博士論文の執筆については、令和7年度中の完成を目標にしている。博士論文では、個別論文では扱いきれなかった全体像の提示や理論的考察も含め、アメリカ高等教育史研究への学術的貢献を目指す。また、令和8年度以降には博士論文を基盤とした書籍執筆も視野に入れており、並行して収集した資料に基づき、より広範な読者層に研究成果を還元することも計画している。
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