| Project/Area Number |
24K15469
|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
|
| Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
谷島 緑 明星大学, 国際教育センター, 准教授 (80705260)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 希 愛知学院大学, 経済学部, 講師 (30838040)
島村 靖治 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50541637)
|
| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
|
| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
| Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
| Keywords | ベトナム / 食の安全性 / 認証制度 / 有機農産物 / 認証組織 |
| Outline of Research at the Start |
本研究では、ベトナムにおいて、中部および南部の地方都市であるフエ市およびダラット市における野菜の流通に着目し、消費者、生産者および支援組織の食の安全性に対する意識に関する質的調査を行うことにより、参加型有機保証制度(PGS)による有機農産物認証の可能性と課題を明らかにする。これまで他国における有機農業の普及においてはアグロエコロジーの概念の浸透によるボトムアップの運動が大きな役割を果たしてきたことから、ベトナムにおいても地域の有機農業関係者の参加によるPGSの役割に着目し、地方都市で食の安全性に関する質的調査を行うことで、安全な野菜の普及に向けてPGSの可能性と課題を検討する。
|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ベトナム中部トゥアティエン・フエ省の省都フエ市および南部ラムドン省の省都ダラット市の2つの地方都市における安全な野菜の流通に焦点を当て、消費者、生産者および支援組織の食の安全性に対する意識に関する質的調査を行うことにより、ベトナムの地方都市における需要側と供給側のニーズを明らかにし、参加型有機保証制度(Participatory Guarantee System: PGS)による有機農産物認証が果たしている機能および今後果たし得る役割について考察を行う。 第1年度はフエ市近郊の村において、有機肥料の普及に関する研究を実施し、村に存在するすべての社会ネットワークを把握し、そのなかで有機肥料に関する情報がどのように伝搬し、その利用を促進するかについて分析した。そして、有機肥料の普及に女性の社会ネットワークの果たす役割が重要であることを明らかにした論文を査読付きの国際学術誌に発表した。 また、2024年8月から9月にかけてダラット市およびフエ市において農業生産者、流通関係者および政府関係者等を訪問し、キーインフォーマントインタビューを行い、現況についての調査を実施した。その結果、現地において認証制度の考え方はターゲットとしている消費者によって多様であること、国際認証や公的認証は、審査や取得にかかるコストや手間を考えると小規模生産者にとっては非現実的であることがわかった。また、小規模生産者はSNSなどの方法を用いたコミュニケーションによる消費者からの信頼獲得と維持により、産消提携や訪問受入を通した双方向の交流を行っていることが伺えた。今後、2025年に消費者を対象とした調査を実施するため、現地の協力者を交えて質問票の内容やインタビューデータの収集・分析方法について検討した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年8月~9月にダラット市およびフエ市において予備調査を実施した。その中で、支援組織についても情報を得られたため、ベトナムにおける概況を把握することができた。 一方で文献調査の結果、ハノイを含む北部3省における参加型有機保証制度(PGS)の聞き取り調査が重要であることが判明したため、これについても追加調査を検討する。
|
| Strategy for Future Research Activity |
予備調査では対象とする作物を限定せず、小規模な生産者に加え、都市部の富裕層や外食産業向けの作物や、コーヒーやハーブ、花卉など、観光客や輸出向けの商品作物を含めて生産している比較的規模の大きい生産者や流通関係者へのインタビューを実施したため、概況についての理解が得られた。今後は一般市民からの安全性についての懸念が大きく、また域内または国内で日常的に流通・消費されている蔬菜類に限定し、ダラット市およびフエ市において組織的に活動している小規模生産者を対象に、より選択的にさらなる聞き取り調査を実施する計画である。また、本研究では有機農業を支える制度的枠組みとしての産消提携や地域支援型農業(Community Supported Agriculture)、参加型有機保証制度(Participatory Guarantee System)に焦点を当てる。予備調査において有機農産物の生産者同士のネットワークや草の根レベルで活動しているNGOが大きな役割を果たしていることが伺えたため、こうした組織が果たしている役割についてもより詳細に調査を行う。さらに、2都市における農産物流通関係者および消費者を対象に、認証・表示制度への認知度や、有機農産物の価格についての認識、食の安全性への関心および信頼できる生産者との関係などについて聞き取りを行い、消費者側の意識について調査する。ベトナムの地方都市における野菜の流通状況における消費者と生産者のギャップを明らかにすることを目標とする。また、先行しているハノイを含む北部3省におけるPGSについての聞き取りを実施することにより、対象とする2都市における調査結果と比較することで、ベトナムにおけるPGS認証の普及にかかる課題点について検討する。
|