Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
月や小惑星イトカワ表層では鉱物への太陽風照射によりOH基が生成して含水化することが解明されつつある一方、小惑星リュウグウ表層では反対に含水鉱物中のOH基が消失・脱水していることが明らかとなった。本研究では、地球外粒子の分析に基づく小惑星表層の含水化/脱水化に関する統一的モデルの構築を目指す。ナノオーダーでもなお不均質な太陽系始原物質中のケイ酸塩に配置されるOH基および関連局所構造変化を定量評価するため、μmからÅスケールまでを横断解析できる階層構造イメージングシステムを新たに確立する。