Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ほとんどの材料で、欠陥はその機能を大きく左右する重要な部分構造である。この欠陥は材料の中でほんの一部の原子の欠損・異種元素のドープ・歪みなどであり、これらが本来の材料とは異なる機能をもち、元の材料の性能を低下させてしまう。この欠陥を減らすために、これまでさまざまな合成的な工夫が研究され、これを制御する手法が研究されてきた。しかしながら、欠陥は、材料中で極めて微細な部分構造であるため、欠陥の構造と機能を明確にした研究例は未だ少なく、欠陥を積極的に制御する手法は極めて稀である。本研究では、この欠陥の性質を詳しく調べ、欠陥の構造-物性相関を明らかにし、さらに、欠陥制御技術の端緒を作る。