Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
可逆的にCO2を放出(脱炭酸)・固定化できる金属炭酸塩は、CO2回収や貯蔵の観点から注目されている。CO32-の化学環境が脱炭酸特性を決定するが、構造が限定される金属炭酸塩において自在な反応特性の制御は難しい。本研究では、高い構造設計性を持つ配位高分子をプラットフォームにCO32-の化学環境を設計することで、温和な温度域での脱炭酸を実現する。配位子との局所的な静電相互作用や空隙構造を変化させることで、脱炭酸温度と配位高分子構造の相関関係を明らかにし、自在なCO2放出特性を持つ構造体の設計指針を打ち立てる。