Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
大腸癌は左右の局在により薬剤感受性や予後が異なることが報告されている。右側が予後不良とされ、治療ガイドラインにおいても薬剤選択の違いが記載されているが、その原因や機序の詳細は不明である。申請者らはこれまでに右側及び左側大腸癌患者よりヒト由来オルガノイドを樹立し、右側大腸癌オルガノイドは左側と比較し細胞増殖能および細胞浸潤能が高いことを示した。さらに右側大腸癌では左側大腸癌に比べてTIMP1が有意に高発現していることを見出した。本研究では多数の大腸癌由来オルガノイドを用いて、TIMP1経路を標的とした治療薬の有効性を検証し、これらの選択的阻害剤の臨床試験に向けた基盤研究を行う。