Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
サルコペニアは、筋肉量の減少と筋力の低下で定義され、慢性肝疾患を有する患者では合併率が高く、肝細胞癌や肝移植術後の予後不良因子として知られている。サルコペニアを予防・治療する薬物は乏しく、運動療法はサルコペニアを回避する上で重要な役割を果たしているが、その機序は明らかとなっていない部分も多い。また、運動により筋肉から産生されるマイオカインが肝疾患に及ぼす影響に関しても未だ明らかとなっていない。本研究では、肝疾患の病態において、運動がマイオカインを介して及ぼす影響を検討することで、新規薬剤候補としての可能性を検索することを目的とする。