Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、数種の癌において脂肪酸受容体CD36の高発現と癌の悪性度との関連が報告されている。また、腫瘍内MDSCは外因性脂肪酸取り込みと脂肪酸酸化を増加させ、免疫抑制活性を高めることが報告されている。このように、脂肪代謝と腫瘍免疫機構には関連があることが明らかとなっているが、口腔癌のMDSCにおいて、CD36を介した脂肪代謝による免疫誘導は明らかではない。本研究により、口腔扁平上皮癌における腫瘍免疫抑制機構の一端を脂肪代謝の観点から解明し、新規バイオマーカーの開発や、その標的化による新たな免疫療法の開発の一助にすることを目指す。