Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、第2次世界大戦後から現代までのイギリス社会を対象とし、戦後のイギリス文学において他者を支える行為である「ケア」がどのようにとらえられ、描かれたのかを問うものである。福祉国家の設立、フェミニズム運動の興隆と家庭の外で仕事を持つ女性の増加、移民の流入による多様性の増加と、戦後から現在のイギリス社会に至るまでのあいだには、ケアにまつわる大きな社会的変化が存在している。イギリス政府の政策、文化的観点からのイギリス社会におけるケア、そして同時代の文学テクストに関する調査を通して、戦後から現代のイギリス文学において他者を支える行為がどのように変遷してきたのかを明らかにしたい。