Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
近年活発化している紹介雇用は、労働者の交友関係に強く依存し、労働者間の失業確率、賃金率に格差をもたらすことが知られている。この格差は労働者が持つ交友関係によって構築される社会ネットワークが、失業に対する一種の保険としての機能を持つことに由来する。この保険としての機能は、失業期間の短期化、景気循環変動の安定化などをもたらすと考えられる。本研究では社会ネットワークが持つ保険としての機能に着目し、社会ネットワークの存在が失業期間の短期化や景気循環変動の安定化などに、どのような経路で影響を与えるかを理論的に明らかにし、さらにその影響の大きさを定量的に検証することを目指す。