Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
地球に揮発性物質を供給した炭素質コンドライト隕石の安定同位体分析には,二次イオン質量分析計(SIMS)が用いられてきた.しかし,起源の異なる微小鉱物が集合した局所領域に対して,鉱物種分離が行われないSIMS分析では正確な安定同位体比を得ることが難しい.本研究は,レーザーアブレーション(LA)と高感度安定同位体分析装置(MICAL)を融合し,微小領域の炭酸塩のみに由来する微量CO2ガスの酸素・炭素安定同位体分析を実現することが目的である.具体的には,ガス捕集・導入装置を独自開発・作成し,標準炭酸塩試料を用いて分析精度・確度・感度を検証する基礎実験と導入装置・分析条件の最適化に挑戦する.