Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
ヒスタミンH3受容体(H3R)逆作動薬は嗅周皮質のヒスタミン放出を促進し、忘れていた記憶を思い出すことが可能である。この記憶想起にはヒスタミンH2受容体が関与することが報告されているため、ヒスタミンによる嗅周皮質の活動上昇が記憶想起に重要であると考えられる。しかし、H3R逆作動薬はヒスタミンだけでなくGABAの放出を促進するため、ヒスタミン濃度を選択的に高めることで強力な記憶想起を誘導できる可能性がある。本研究はヒスタミン代謝酵素を阻害することで、強力な記憶想起を実現できるか、それが病態モデル動物にも適用可能であるかどうかを検証する。