Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
喘息は獲得免疫や自然免疫の複雑な関与のもと様々なフェノタイプを呈し、その疾患多様性の理解は喘息治療に不可欠である。これまでの喘息研究は免疫系が主軸であったが、近年は気道の神経機能不全が関わるフェノタイプの存在が示唆されている。喘息患者における気道神経機能不全をカプサイシン咳感受性試験で評価すると、咳感受性亢進が喘息コントロール不良や増悪、ステロイド抵抗性の咳と関連することが明らかとなった。本研究では、咳感受性亢進を動物モデルで気道神経リモデリングとして可視化することで、本病態の発症に深く関連している可能性がある新規因子を見出し、気道神経リモデリングの発症機序の解明とその治療戦略の確立を目指す。