Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
末梢静脈留置針挿入の成功率を確実に高めるためには、静脈の内腔を十分に拡張させることで触知性や可視性を高め、最適な挿入部位を選択できることが必須である。しかし、初回挿入失敗率は高齢患者で約40%と未だ高い。駆血帯装着前に前腕を加温する温罨法は、看護師が経験的に効果を認識する静脈拡張手技であるが、高齢患者において効率的かつ効果的に静脈拡張を促す適切な方法は明らかにされていない。また、温罨法が高齢患者の末梢静脈留置針挿入の初回成功率を高めるかも実証されていない。本研究の目的は、高齢患者の末梢静脈留置針挿入において静脈拡張を促す温罨法のベストプラクティスを決定し、その有効性を検証することである。