Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究の射程は,異なる価値が両立困難であるような公共的意思決定場面で,価値の違いを乗り越えて合意形成に至る,議論の場のあり方の検討にある。本研究は,除去土壌の福島県外処理問題を題材とするが,当該問題では経済的・科学的な合理性の追求という価値と,既に負担してきた住民への配慮という価値の両立が一見困難である。集団討議実験により,討議データや質問紙の回答などを多角的に分析する。以上より,対立する価値を両立させる議論の場のあり方を明らかにする。