Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
物性物理における過去数十年にわたる研究によって多岐にわたる量子現象が明らかにされてきた。現在実験的に見つかっていない量子相の実現を含め、物質の自在な制御によって望みの量子現象を実現することは、物性物理学の基礎・応用における最大の目標の一つである。近年の技術発展により、精密にデザインされた微小な共振器や導波管内に物質系を配置することで、量子的な電磁場と物質の強い相互作用を高い精度で実現することが可能となった。本研究では、このような共振器物質系における新奇な物質制御の理論開拓を目指す。特に、量子電磁場と結合した量子系の種々の固体物性を調べることで画期的な物質制御の提案を行う。