| Project/Area Number |
24KJ1115
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| Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 国内 |
| Review Section |
Basic Section 80030:Gender studies-related
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| Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
左高 慎也 お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 特別研究員(PD)
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| Project Period (FY) |
2024-04-23 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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| Keywords | ジェンダーと政治 / フェミニスト制度論 / ジェンダーに配慮した議会 / 制度論 / フェミニズム / インフォーマルな制度 / 制度変化 |
| Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、次の二点である。第一の目的は、現実に存在する政治制度の経験的分析に偏重しがちだった「フェミニスト制度論」を規範理論として再構築することで、ジェンダー平等の実現に向けた未来のあり得べき制度を構想できる「フェミニスト制度論的政治理論」を提示することである。第二の目的は、このフェミニスト制度論的政治理論を議会に適用することで、「ジェンダー平等のための議会」の制度構想について論じることである。これらの作業を通じて本研究は、「政治アリーナ」としての議会が、「職場」としての議会を越えて、いかにして政治領域全体のジェンダー平等実現に資するのかを明らかにする。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、次の二点である。第一に、現実に存在する制度の経験的分析に偏重しがちだったフェミニスト制度論を規範理論として再構築することで、「フェミニスト制度論的政治理論」を提示することである。「フェミニスト制度論的政治理論」とは、制度に関する経験的知見を参照しつつも、ジェンダー平等の実現に向けた未来のあり得べき制度を構想できるような規範的な政治理論を指している。第二に、このフェミニスト制度論的政治理論を議会というフィールドに適用することで、「ジェンダー平等のための議会」の制度構想について論じることである。これらの作業を通じて本研究は、「政治アリーナ」としての議会が、「職場」としての議会を越えて、いかにして政治領域全体のジェンダー平等実現に資するのかを明らかにする。 2024年度の主たる研究内容は、本研究の第一の目的である、「フェミニスト制度論的政治理論」についての理論的検討を行うことであった。そこで2024年度においては、政治学とジェンダー研究の双方に関わる文献を渉猟しつつ、従来のフェミニスト制度論を規範理論として再構成することに注力した。具体的には、本研究の構想するフェミニスト制度論的政治理論が依拠すべき価値として、「制度の包摂性」、「制度の再ジェンダー化」、「制度変化の不確実性」、「インフォーマルな制度に対する視座」、「政治と非政治の往還」が挙げられることを明らかにした。 上記の研究成果については、国内の研究会である日本大学法学部政経研究所共同研究研究会とIGS研究協力員研究報告会で報告を行った。これらの研究会においては、政治学やジェンダー研究を専門とする国内の研究者から有益なコメントを多くいただくことができた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一に、本研究の第一の目的である「フェミニスト制度論的政治理論」についての理論的研究を進めることができた。すなわち、「研究実績の概要」でも述べた通り、フェミニスト制度論的政治理論が依拠すべき価値として、「制度の包摂性」、「制度の再ジェンダー化」、「制度変化の不確実性」、「インフォーマルな制度に対する視座」、「政治と非政治の往還」という五つの要素が重要になるとの見通しを立てられた。 第二に、上記の研究アイディアを国内の二つの研究会において発表することを通じて、数多くの有益なフィードバックを得られた。こうしたフィードバックに基づいて、フェミニスト制度論的政治理論が政治学研究およびジェンダー研究の研究動向において、どのように位置づけられるのかについての見通しを得ることができた。 上記の理由により、「おおむね順調に進展している」と評価した。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、次の二点を重視する。 第一に、フェミニスト制度論的政治理論の全体像を提示する論文の執筆に取り組むことである。この論文では、「研究実績の概要」でも言及した通り、フェミニスト制度論的政治理論において、「制度の包摂性」、「制度の再ジェンダー化」、「制度変化の不確実性」、「インフォーマルな制度に対する視座」、「政治と非政治の往還」という五つの要素が重要になり得ることを主張する予定である。なお、この論文に関しては、各研究会でいただいたフィードバックをも参考にしつつ、査読付き学術雑誌に投稿することを検討している。 第二に、このフェミニスト制度論的政治理論に基づいて、本研究の第二の目的である「ジェンダー平等のための議会」の制度構想についての考察を行うことである。この考察においては、政治学における民主主義理論の先行研究にも目を配りながら、「政治アリーナ」としての議会が、「職場」としての議会を越えて、いかにして政治領域全体のジェンダー平等実現に資するのかを考察する予定である。なお、この研究アイディアに関しては、政治学関連の学会および研究会において報告を行うことを検討している。
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