| Project/Area Number |
24KK0173
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| Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
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| Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
座間味 義人 岡山大学, 大学病院, 教授 (70550250)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 裕章 岡山大学, 大学病院, 講師 (10847289)
新村 貴博 徳島大学, 病院, 特任助教 (50910014)
松本 准 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60709012)
小山 敏広 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60595106)
山本 和宏 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30610349)
武田 達明 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20973837)
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| Project Period (FY) |
2024-09-09 – 2028-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥20,930,000 (Direct Cost: ¥16,100,000、Indirect Cost: ¥4,830,000)
Fiscal Year 2027: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2026: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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| Keywords | 心筋炎 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 機械学習 / ハイブリッドスクリーニング / 免疫関連有害事象 |
| Outline of Research at the Start |
本国際共同研究は、臨床現場で課題となっているICIs 誘発心筋炎の予防にブレイクスルーをもたらすリスクファクターを網羅的に特定して、病態の発症を予測することを目的とする。代表者らは、リアルワールドデータからICIs誘発心筋炎のリスクファクターを世界で初めて見出し、一流雑誌JAMA oncologyに報告した。この研究成果は欧州のCardio-Oncologyガイドラインにおいても引用されている。本共同研究では、リアルワールドデータに先端ゲノミクスを加えて多次元解析することで、統合リスクファクターを見出し、世界最高水準の機械学習モデルの構築につなげる。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、免疫チェックポイント阻害薬(ICIs)により引き起こされる心筋炎に着目し、その発症メカニズムの解明と予測精度の高い診断モデルの構築を目指すものである。具体的には、日本および米国における大規模な臨床情報データベースの解析に加え、患者由来の検体および心筋炎を再現するモデル動物を用いた多角的アプローチを通じて、発症予測の鍵となるバイオマーカーの同定を進めている。ICIsはがん治療に革新をもたらした一方で、心筋炎をはじめとする免疫関連有害事象(irAEs)が報告されており、その中でも心筋炎は稀ながら高い致死率を伴う重篤な副作用として知られている。したがって、その早期診断および発症リスクの把握は、患者の安全性を確保するうえで極めて重要な課題である。 昨年度は、米国カリフォルニア大学アーバイン校に4名の若手研究員および学生を派遣し、国際共同研究を推進した。日本の診療データベースを用いたICIs誘発心筋炎の予測モデル構築に携わり、若手統括研究員を務める濱野講師は、現地で米国の診療情報データベース(TrinetX)を用いたリスク因子の探索を担当。社会人大学院生の道原薬剤師はTrinetXを活用した解析を行い、大学院生の山元は日本のデータを用いたモデル構築を継続した。学部生の中込は、薬効予測を目的としたケモインフォマティクスおよび機械学習手法の修得に取り組んだ。現地では2週間にわたり、TrinetXやAll of Usなどのリソースを活用し、現地研究者や学生と連携した研究を実施。帰国後は、代表者の指導のもと、日本と米国のデータベースの統合作業を進めている。 現在、米国での解析成果に基づき、2本の論文を投稿済みであり、さらにリスク因子の同定に関する新たな論文を執筆中である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、当初の計画通りに日米の共同研究体制を構築できており、研究の進行はおおむね順調である。特に、昨年度に実施したカリフォルニア大学アーバイン校への若手研究員および学生の派遣により、現地研究者との信頼関係を深めるとともに、研究方針やデータ解析の構想を双方で具体的に共有することができた。また、米国の診療情報データベース(TrinetX)を用いた解析も順調に進展しており、日本側で整備済みのレセプトデータベースとの統合解析に向けた準備が着実に進んでいる。帰国後も定期的なオンラインミーティングを通じて、進捗確認および課題の共有を行っており、研究体制と連携は良好である。今後もこの基盤を活かし、より高精度な予測モデルおよび新規バイオマーカーの探索を目指して研究を進めていく予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は、日米双方の診療情報データベースの統合解析をさらに進め、ICIs誘発心筋炎に関するリスク因子の国際比較を行う。これにより、地域差や人種差を考慮した高精度な発症・重症化予測モデルの構築を目指す。また、心筋炎モデル動物を用いた実験解析と、患者検体を用いた分子生物学的解析を組み合わせることで、予測モデルで抽出された特徴量とバイオマーカー候補の妥当性を検証する。さらに、これらの成果を国際学会や論文発表を通じて発信し、国際的な共同研究体制を一層強化する予定である。若手研究者や学生の継続的な派遣・受け入れを通じて人材育成も推進し、研究の持続性と発展性を高める。将来的には、得られた知見を臨床応用へと展開し、ICIs治療における個別化医療の実現に貢献することを目指す。
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