貴重な遺伝子資源であるニホンザルを保護するための基盤となる免疫学的研究
Project/Area Number |
25430190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Conservation of biological resources
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 英次 京都大学, 霊長類研究所, 研究員 (90623918)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2013: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | ニホンザル / サルレトロウイルス4型 / 免疫抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、主にレトロウイルスの感染防御の主役と考えられる液性免疫を担うCD20+B細胞を除去し、さらに炎症性免疫反応を抑制する合成副腎皮質ステロイドであるデキサメタゾン(Dex)を接種して宿主の免疫系を抑制することでSRV-4に対する免疫の役割を明らかにすることを目的とした。 SRV-4持続陽性ニホンザル(血漿中SRV RNA陰性、プロウイルスDNA陰性、抗SRV抗体陽性)を用いて以下のように実験を行った。 まず対象個体からCD20+B細胞を除去した後、PCR法により血液細胞中のSRV-4プロウイルスを調査し、またRT-PCR法により血漿中のSRV-4 RNAも調査したが常に陰性であった。またELISAにより抗SRV抗体価を調べたが有意な変動は認められなかった。 次に、より広範な免疫抑制状態を誘導するため、Dexを約1ヶ月半の間投与したが、同様にSRV-4プロウイルス及びRNAは検出されす、抗SRV抗体価の有意な変動も認められなかった。なお実験期間中、体重の有意な減少等の臨床症状は見られず、血小板数はほぼ正常値を示し、血小板減少症は発症しなかった。 以上のことより、SRV-4持続陽性ニホンザルがストレス等を受けて免疫力が低下してもviremiaや発症に至るとは限らないことがさらに示唆され、宿主免疫応答によるウイルス制御がSRV-4の潜伏感染状態の主たる原因ではないこともさらに示唆された。 また平成25年度に行われた、細胞性免疫を抑制したSRV-4持続陽性ニホンザルにおいて、SRV-4の潜伏部位と考えられる脾臓中のSRV-4プロウイルスDNAの塩基配列を調べたところ、オープンリーディングフレームは全て保存されており、ウイルス複製の副産物である環状LTR DNAやSRV-4 RNAも検出されたことから、複製可能なウイルスの存在についてさらなる解析が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)