Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
近年、高齢化社会になるにつれ口腔ケアの必要性が急速に高まっている。近年、カプサイシン感受性知覚神経の神経終末に存在するTRPV1(transient receptor potential)が誤嚥性肺炎を予防するのではないかと考えられ注目されている。Lafutidine(プロテカジン:大鵬薬品工業)はTRPV1のアゴニストであるカプサイシンと類似した構造を持つ胃潰瘍治療薬である。TRPV1はカプサイシンによる刺激だけでなく、熱(>43℃)や酸(PH<6)によっても活性される。また、咽頭および食道粘膜において知覚神経末端からのサブスタンスPを強力に放出させる作用を有しており、カプサイシントローチを使用したところ、嚥下反射潜時の短縮、咳反射域値の低下を認め、上気道防御反射がを改善したことを報告している。本研究では、そのカプサイシンと類似した構造を持つ胃潰瘍治療剤であるLafutidine(プロテカジン)を使用し、TRPV1を継続的に刺激しサブスタンスPの放出を促進することで、嚥下・咳反射が改善するか、これらが誤嚥性肺炎の予防に対して有効であるかを検討する。本研究では、対象症例である患者80名を対象にLafutidine(プロテカジン)1回10mgを1日2回1か月内服させ、嚥下・咳反射に対する有効性をプラセボを用いて、ランダム化二重盲検並行群間比較で検討する。口腔ケア外来に受診している患者を選別していたが、対象症例の患者が足りなかった。
All 2013
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