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慣用色名の存在価値はあるのか?(JIS慣用色名の用いられ方に関する問題抽出)

Research Project

Project/Area Number 25901008
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 哲学・芸術学
Research Institution国立大学法人千葉大学

Principal Investigator

吉澤 陽介  国立大学法人千葉大学, 学術国際部研究推進課(※個人管理に依る), 特任専門職員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
KeywordsJIS Z 8102「物体色の色名」 / 色名の呼称 / 慣用色名
Research Abstract

■目的・方法
JlS Z 8102「物体色の色名」に採録の慣用色名(以降JIS慣用色名とする)は、267色存在するが、正しく用いられているか否かは定かではない。本研究はJlS慣用色名の使用状況を把握する為に、被験者28名(20~27歳の日本人大学生・院生)に対してPCCS色票(201色)を提示した際の色名呼称を取得して分析を試みた。
■結果
高彩度域については、最も鮮やかな"ビビッドトーン"においてJIS慣用色名でもあるBerlin&Kayの基本色彩語(赤・緑・橙などの11色)が高い割合で呼称される傾向となった(例. 色相番号12 : 緑において53.6%)。その他の"ブライトトーン"、"ディープトーン"についても基本色彩語を呼称されるケースが見られた。中彩度域では一部の色相・ト一ンを除き、Jis慣用色名が用いられない傾向が見られ、更に低彩度域では、中彩度域以上にJIS慣用色名が用いられない傾向であった。
上記より、各色相の高彩度域については、基本色彩語が高い頻度で呼称されることが予想され、中彩度域および低彩度域と比較することで、色名呼称の実態把握ができるものと考え、呼称を4パターン(a. 「JIS慣用色名」「b. 修飾語+基本色彩語」「c. 修飾語+JIS慣用色名(基本色彩語を除く)」「d. その他」)に分類して、高彩度・中彩度・低彩度の3グループにおける割合を算出し比較したところ、高彩度色は「a, JIS慣用色名(特に基本色彩語の呼称)」に高い割合を示し、中彩度・低彩度色の呼称においては「b. 修飾語+基本色彩語」の呼称の割合が高い傾向を示した。
■結論
以上を総合するとJIS慣用色名は、高彩度色において基本色彩語を中心に用いられる傾向が見られた。これは、基本色彩語以外のJIS慣用色名が用いられない傾向であることを示唆する。もしもJIS慣用色名を色彩による情報伝達ツールとして活かすならば、JIS慣用色名のあり方を再考する余地があると考えられる。
今回は大学生を中心に調査を行ったが、被験者の属性(年代層など)により、呼称の傾向が変化する可能性はあり得る。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2019-07-29  

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