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表現に注目した和歌の読解授業実施の可能性について-三大集の差異に着目しながら-

Research Project

Project/Area Number 25902006
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 国語・国文学
Research InstitutionAichi University of Education

Principal Investigator

渡邉 寛吾  愛知教育大学, 附属高等学校, 教員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords国語教育 / 言語活動 / 古典和歌
Research Abstract

高校での国語、特に古典分野では言語活動を取り入れた授業展開が難しく、また行われたとしても言語活動と従来の学習との繋がりの薄い中での実施となることが多いように感じてきた。そのような中で、三大集の歌風の特徴を講義の中で説明して終わるのではなく、同一の題材を詠んだ和歌を比較検討することで、学習者自身が帰納的にその差異を理解できるような授業実践を行った。
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集から「桜」を詠み込んだ、その歌風を帰納しやすいと考えられる和歌をそれぞれ三首から四首選び出して、プリントを作成した。まずは通常の授業形式で、そのプリントを用いて普段通りに文法事項や修辞技法などの確認を行い、そして現代語訳を施しながら、全ての和歌を読んでいった。その上で、現代語訳を頼りに、それぞれの和歌で「桜」がどのように扱われ、詠まれているのかを、まずは個人で、次に周りと相談しながら確認し、意見交換を行っていった。そのような中から、個々の和歌での「桜」の特徴を捉え、次に全体を比較して、三つの歌集中での「桜」の詠まれ方を押さえた。
それぞれの和歌についての意見交換は活発に行われていたが、上手くその歌集の特徴を導き出せない生徒たちもおり、和歌の選別、さらにはそこへ至るまでの授業展開には課題が残ったように思う。そのような状況ではあるが、それぞれの和歌、歌集での「桜」の扱いに違いがあることについては、大半の生徒が理解を示しており、従来の和歌学習に基づきながら、言語活動を取り入れることで、歌風への理解を促すという授業の実践は可能であることが確認できたと考える。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2019-07-29  

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