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S. ボヤンネメフの歩みと作品からみる20世紀初頭のモンゴル

Research Project

Project/Area Number 25903005
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 外国語・外国文学
Research Institution東京文化財研究所

Principal Investigator

深井 啓  東京文化財研究所, アソシエイト・フェロー

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Keywordsモンゴル文学 / ボヤンネメフ
Research Abstract

研究目的 : S. ボヤンネメフ(1902-1937)は詩歌や短編小説、戯曲、文学理論の著作を多く残した、モンゴル文学草創期の作家として知られる。彼はまた内モンゴル、外モンゴル、ブリヤートといった地域で政治活動を行った人物としても知られている。本研究では1937年に粛清された彼の短い人生を概観し、作品を綿密に読み当時のモンゴルにおいて近代的知識人が思い描いた近代国家と近代文学像、さらには作品で描かれる近代国家による性の管理を読み解くこととする。
研究方法 : まず、既にモンゴル国等で入手しているキリル文字で書かれたボヤンネメフの作品集および論文を整理し、文献研究を行った。またあわせて1960年代、ボヤンネメフが名誉回復されてから発表された論説を日本国内の大学図書館で入手、整理した。さらに9月にはボヤンネメフが1920年代に活動した中国・内モンゴル自治区において文献収集を行った。とりわけ近年ボヤンネメフに関する研究は、モンゴル国よりも中国内モンゴルで盛んに行われており、いくつもの新しい研究成果が発表されていることから、内蒙古大学図書館およびモンゴル語文献を専門的に扱った書店、古書店を回り文献収集を行った。
研究成果 : 上記の通りボヤンネメフの作品、とりわけボヤンネメフ唯一の中編『牧民トボーダイ』と、当時国際的な評価を受けた『暗黒政府』の読解により当時の知識人が描いた、モンゴルの牧民の近代国家の受容を読み解くことが出来た。またあわせてそこで描かれる、あるいは描かれない女性像を読み解くことで、彼が意図した近代国家の中での性の管理が明らかになりつつある。
また中国内モンゴルでの調査では、モンゴル文字で出版されたボヤンメネフの全作品集、伝記的事実と作品研究を扱った論文集、さらには当時ボヤンネメフが内モンゴルで発行していた『内蒙国民旬刊』の影印本を入手することが出来た。これらの資料を用いた調査で、ボヤンネメフの積極的なメディア活動と、その一環としての作品という政治活動と文学作品との関係が明らかになりつつある。本研究の成果に関しては、平成26年度に開催されるモンゴル文学会において発表を行う予定である。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2019-07-29  

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