Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
研究の目的 : 保育者の日常的な保育記録の利用の現状とニーズを把握し、どのような整理法が適切なのかを検討すること、また園内研究会や事例検討会で保育記録をどのように活用することで議論に貢献できるのかについて明らかにした。研究の方法 : (1)保育者の写真の管理、利用方法など、写真を活用した「保育記録」の現状を調査した。(2)時系列に写真データをデジタルメモリーに保存したものを基に、さらに時系列では引き出すことのできないテーマや課題に即した分類を考え、整理の方法を検討した。(3)大量の写真をいつでも振り返り、引き出すことができる方法を検討した。研究の成果 : (1)保育者は、それぞれカメラを持ち写真を撮影しているが、個々の記録として管理しており、園全体の記録にはなっていなかった。また、未整理の状態であるため、必要な写真を取り出しにくかった。そのため、記録者が園全体の記録として毎日撮影し、整理する意義が十分にあった。(2)研究会などで話題になったものを基に新しくフォルダを作り、分類していったが、保育者の話題は多岐にわたり、分類したものの中からは探せないことがよくあった。そのため、記録者の記憶を頼りに、インデックスを利用して写真を取り出すことの方が多かった。どの保育者も話題に適した写真を取り出しやすくするためには、印刷設定にプログラムされたインデックスでは多すぎる、見にくいなどの不自由があり、より見やすいインデックスを検討し、作成する必要があった。(3)MacのiPhotoを活用し、毎月のフォトブックを作成することにした。一日150枚程撮影した写真の中からその日を象徴する写真を20枚程ピックアップし、レイアウトを決め、一冊にまとめた。それにより、他学年の出来事も見返すことができたり、新しく担任する学年の一年間を見通すことができたり、新任の保育者にも様子を伝えたりするなどの効果が得られた。
All 2014 2013
All Journal Article (2 results)
平成25年度 研究紀要
Pages: 1-32
平成24年度 研究紀要
Pages: 1-24