実社会と連繋する中学校国語科メディア学習プログラムの開発研究
Project/Area Number |
25908003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荒川 恵美 千葉大学, 教育学部附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 国語科教育 / 書く能力 / メディア学習 |
Research Abstract |
実社会に直結する言語力を育成することとは、それに近い「場の設定」をすることで、生徒に効果的な目的意識、相手意識、場面・状況意識を持たせることとなり得る。生活の中で活きる国語力を育てるためには、数多くある情報媒体の中でも中学生にとって身近な「映画フライヤー」というメディアに着目し、その機能と表現様式を踏まえた授業作りや、単元開発を行うことを研究の目的とした。単元「文化祭のクラス発表「映画」のフライヤーを作ろう~広告の機能と表現様式を生かして効果的に書く~」を企画、教材開発をし、実証的な研究授業を行った。生徒自らが制作した映像メディアである「映画」を宣伝する「フライヤー作り」という「書くこと」の言語活動を通して、レトリックを使ったキャッチコピー作りや、語彙の吟味をさせることで、豊かな表現力を身につけさせることができた。実際のフライヤーを意識的に多視点から分析させることで学びを得させ、ターゲットに訴求する映画の「ストーリー」と「解説」の文章を、意図的であり戦略的に書かせた。その際に、映画特有の誇大広告的な見出し表現や語彙については、批判的に読み解いていかねばならない部分もあるという点に気づかせ、メディア・リテラシーを高める学習場面とした。また、フライヤーの中にも、最近の広告に見られるソーシャル・メディア時代の新しいモデルSIPS〈S (sympathize=共感)、I (identify=確認)、P (participate=参加)S (share&spread=共有・拡散)が表れていることを意識させることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)