国語科の説明的な文章の読みの授業に「K-W-L」を導入する効果の検証
Project/Area Number |
25908016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
川田 英之 香川大学, 附属坂出中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 「K―W―L」 / 既有知識を活かした読み / PISA型読解力 |
Research Abstract |
国語科の説明的な文章の読みの授業に「K―W―L」を導入し、その効果を検証した。 「K―W―L」は、K―kown(知っていること)、W―want(知りたいこ, と)、L―learned(学んだこと)の頭文字で、アメリカのDonna M. Ogleが開発した読書教育のためのチャートである。日本の読解指導には適さないとされるが、「K―W―L」の目指している意図的・目的的な読書は、子どもが主体となって教材と関わって読み、「納得の読み」や「教材を突き抜ける読み1へと導く一つの方法となる考え、実践研究を試みた。 実際に教材「オオカミを見る目」(東京書籍1年)で「K―W―L」を用いて授業を行った結果、①既有知識を活かした読みの方法として, ②他者との交流のツールとして、③意図的目的的な読書活動として、④読解と読書をつなぐ方法として、⑤PISA型読解力育成の方法として、⑥実感を伴った読みの方法として、の6点において効果が認められた。とりわけK、W、Lの各段階で交流を取り入れることにより、「構成」「表現」といった読解指導にも有効に機能し、生徒個々の文脈に沿った自然な形で、読解と読書活動とを結びつける有効な方法と成り得た点、L欄の交流の中で再度教材と対峙することで、「構成」「表現」「題名」「筆者の考え方」について自分の意見を持ち、その是非を問い、書き換える学習へと発展し、PISA型読解力の求める「書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」の育成となる点は特筆すべき効果である。 生徒の授業後の振り返りやアンケート結果からも、「K―W―L」が説明的な文章を読む際のツールとして有効性があることが明らかになった。 詳細については、『香川大学教育実践総合研究 第28号』に掲載した。
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Research Products
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