中学校美術科での、共同制作における個の発想や構想の力の育成についての研究
Project/Area Number |
25908030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | 摂津市立第三中学校 |
Principal Investigator |
宣 昌大 摂津市立第三中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 共同制作 / 発想力・構想力 / 中学校美術教育 |
Research Abstract |
○研究目的としては、これまで中学校美術科における共同制作は、生徒がひとつの大作を作業分担し制作すること、どのように実践を行なうことができるかに焦点があてられていたため、生徒が共同制作を通してどのような発想力や構想力を培うことができるのかの観点で充分にけんとうされていなかった。そこで、本研究では、共同制作の実践によって、生徒がどのように発想力や構想力を培うのかを明らかすることを目的とした。 ○研究方法は、3人ひとグループとし、玩具用ブロックで制作したキャラクターが登場する物語のコマ撮りアニメーション制作を行う。この実践によって生徒がどのような発想力や構想力を培うことができるのか考察するために、生徒が書いた計画書及び共同制作した作品をもとにグループごとにインタビューを行った。グループごとに約60分実施し、逐一文字化。書き起こしたデータをオープンコード化、軸足コード化してカテゴリーを生成した。 ○研究成果として、インタビューの分析により以下に記す【 】内の項目が、発想力・構想力へ影響を与えた4つのカテゴリーとして生成された。【物語の自然さ】(物語制作において日常生活と対比させて動きの自然さを追求する)、【既存のメディアのイメージを参考にした演出】(テレビゲームでのロールプレイングゲームや映画などのメディアのイメージを参考とし、キャラクターの動きや場面設定をする)、【計画を達成するための工夫】(ブロックの形や色を見立てる行為。感情表現を色で表現するなど)、【アイデアの追加/修正】(平面的な空間に遠近法で奥行きを表現する、物が倒れるときはゆっくりしないと不自然など)の4つである。これらのカテゴリー化された思考をもとに、個の発想や構想の発信と複数人の意見交流の繰り返し活動が行われ、共同制作が進められたことが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)