研究の目的 地域商店のWebページの作成支援を行うことにより、①地域連携、地域貢献の活動が生徒に与える影響。 ②グループの学習の状況と、学習の蓄積・継承にLMS (Leaning Management System)ソフト「Moodle」を活用することが、作品制作課題においてどの程度役立つのか、③グループ内での役割分担リ一ダ、ファシリテータ、技術、タイムキーパ、記録などに分担することが、生徒の意識にどのような変化をもたらすのか、について明らかにする。 研究方法 地元商店街3店舗に協力いただき、各商店による作成依頼のプレゼン後、生徒が作成を希望する店舗ごとに8グループに分かれ、グループごとに、Webページの作成に取り組んだ。LMS (Leaning Management System)ソフト「Moodle」を活用し学習の過程を蓄積することにより、グループ間で相互に情報共有を行った。プロのカメラマン、Webデザイナーによる授業を取り入れ、デザイン関連分野の評価に協力をいただいた。年4回の生徒発表会を行い、相互評価によるブラッシュアップ、商店の評価を調査した。 研究成果 HTML5+CSSを用い8つのWebページが完成し、うち1つが実際に採用された。実店舗のWebページを作成することで、タブレットにも対応した実践的なWeb作成力、企画力、責任感、地域への関心が高まった。 役割分担により計画的に作業が進んだ。グループ間の情報共有にLMSを利用することにより、生徒相互による問題解決の機会が増えた。平成25年度三重県生徒商業研究発表大会で学習成果を発表し優秀賞を受賞した。 今後の課題としては、引き渡し後のWebページの更新支援があげられる。 なお、平成26年度は津丸之内商店街振興組合と約50店舗のWebページ作成の依頼を受け、現在、更新支援を意識してWordPressを用いたWeb作成支援に取り組んでいる。
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