体育授業における,言語活動を促すタブレット型端末活用プログラムの開発
Project/Area Number |
25908046
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
松田 光弘 大阪教育大学, 附属天王寺中学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | ダンス授業 / 言語活動 / タブレット型端末 |
Research Abstract |
1研究目的 : 体育授業時の言語活動として, 仲間や自らの動きを題材として技術の向上のために仲間同士が意見を出し合うことがある。本研究では, 中学校男子生徒のダンス授業を対象とした。事前のアンケート調査では, 初めて取り組むダンス授業に対して, 男子生徒の回答は, 「自信がない」 「興味がない」など否定的な結果であった。そこで, 仲間との言語活動を活性化するためにタブレット型端末を導入し, 効果的な言語活動を活性化させ, 授業効果を高めることを目的とした。 2研究方法 : 40人学級の場合, 動きの確認用として設置された鏡のみ使用では限りがある。そこで, タブレット型端末の動画撮影機能を活用することで自分や仲間の動きを確認させることとした。また, 再生する画面も4~5人のグループであれば十分に全員で視聴することができる。タブレット型端末は各班に1台配布し, 授業時間内自由に撮影・再生・ミーティングを繰り返しさせ, 毎授業後に, 授業者がホストコンピューターに動画を時系列で保存することで各班のポートフォリオを作成した。 3研究成果 : 単元前後に自由記述アンケートと同時に運動場面での自信を測定する「運動有能感に関するアンケート」調査も行った. その結果, 運動有能感を構成する「身体的有能さの認知」「統制感」「受容感」いずれも上昇し, 検定の結果有意差があった。さらに, 運動に対する自信度をもとに学習者を3群に分け, 検定した結果, 上位群では, 3因子とも有意差は認められなかったものの, 中位群・下位群においては3因子ともに有意差があり, 成果があったと認められた。また, 授業後の自由記述アンケートでは, 「体育の授業で初めて意見を言うことができた」, 「動きを教えてもらうのに動画はわかりやすかった」, 「動きが自分の考えていたのとは違って驚いた」など言語活動に関する記述がほとんどの生徒に見られ, 本研究が有効な方法であることが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)