技術科において電力網を俯瞰して発電方法を評価する能力を育成する学習指導法の開発
Project/Area Number |
25909027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | 長野県長野市立更北中学校 |
Principal Investigator |
瀨下 裕介 長野市立更北中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 電力網 / 発電方法 / エネルギー変換に関する技術 |
Research Abstract |
本研究は, 中学校技術・家庭科技術分野(以下技術科)における発電から消費までの電力網を包括的に扱ったエネルギー変換に関する技術を学習題材として, 各種発電方法について技術的な評価のできる能力を育成できる単元展開を開発することを目的とする。 2012年度に開発した効率と制御を軸にしたエネルギー変換に関する技術の学習指導法では, 1)エネルギー変換の仕組みと性能の理解, 2)各種発電方法の技術的視点による評価, 3)電力網の理解, について一定の成果を得ることができ, また中学生の効率に対する情意面の変化を測る意識尺度を用いて学習効果を測定したところ, 4)省エネを実践する態度について有意な上昇が確認できた。その反面, 1)効率と損失の概念を数値を交えて定量的に扱う, 2)発電方法の評価の視点の多様化, 3)学習内容のスリム化, の3点が課題として明らかになった。 そこでより効果的な学習指導法へ改良するために, 1)簡易な計算を用いることによる効率・損失の定量的な扱い, 2)発電方法の評価において発電割合と電力需要の視点を追加, 3)教具の工夫による演習の効率化, を基に学習指導法を改良することで, 1)効率・損失の概念の理解, 2)効率・コスト・発電割合を踏まえて電力網を俯瞰して発電方法を評価する能力, 3)授業時間の短縮, の3点において一定の効果を得ることができた。また, 中学生の効率に対する情意面の変化を測る意識尺度を用いて学習指導法の評価を行ったところ, 1)「省エネに関する技術に対する知識の重要性」「省エネに関する技術を実践しようとする態度」の2因子に有意な上昇, 2)学習集団の内, 中間群・低位群について全因子に有意な上昇, の2点から, 開発した学習指導法が有効であったことを確認できた。 これらの研究成果を平成25年度日本産業技術教育学会全国大会にて口頭発表を行ったところ優秀研究発表賞を受賞した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)