Project/Area Number |
25909037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | 島根県立浜田高等学校 |
Principal Investigator |
平野 謙二 島根県立浜田高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 異年齢教育 / 理科実験教室 / 自己効力感(自己有用感) |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 高校生(自然科学部員)が小学生(高学年)に対して理科実験教室を企画し講師を務めることにより、自身の科学(理科)に対する関心・意欲を高め、実験の原理への理解を深めさせることができるか、また、自己効力感及び自己有用感を向上させることができるかを実証的に検証する。 ○研究方法 小学生理科実験教室の実施前後に、質問紙法(アンケート)により高校生4人に意識調査した。また、準備過程における彼らの言動について記録し、それらと、参加児童及び保護者へのアンケート結果を参考に、高校生の科学(理科)に対する「興味・関心」「実験原理の理解」についての変容を分した。 ○研究成果 児童生徒と保護者を併せ36名の参加であった。たどたどしく拙い講師ぶりではあったが参加者は満足したようである。小学生に大気の力について多少なりと理解を深めてもらうことができた。 高校生自身については、実験内容に対する「興味・関心」は準備する過程で「興味・関心」がある程度高まることがわかった。実験内容は高校生にとって難易度の高いものであったが、「実験原理の理解」「知識・技能」ともに、実施後大きく深まったことが確認された。人前で話すのが苦手な高校生ばかりであったが、小学生の楽しそうな様子に助けられ満足感と自信を得、自分たちが地域に貢献できたことを実感し、自己効力感(自己有用感)が高まることが確認できた。「教師から生徒へ」ではなく「高校生が年下の児童に教える」という形態の教育的有効性、高校が地元の教育委員会と連携をとることの有効性を再確認できた。
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