Research Abstract |
1. 研究目的 本研究は, 大学学部生のうちから理科実験指導についての自信度を高めてもらうことを目標に, 授業手法や, それらの効果を測定し, 即戦力となる未来の理科教員を育成する手法の提案や実践をねらいとしている。 2. 研究方法 (1)平成25年度, 京都府立大学の理科教育法の全授業(16時間)に参加し, 実践および必要なデータ採取を行った。 (2)平成25年度, 東京理科大学の理科教育法の授業で①と同様な調査を行った。本業の関係で参加ができないので東京理科大の大学院生に調査協力してもらった。 3. 研究成果 (1)模擬授業を担当する班の人数について 大学教職課程の理科教育法で実施する模擬授業について, 受講生数人からなる班で担当させたが, その準備から実施までの何%程度を担当したかという「分担率」を考案, 導入した。それから逆算される班員数(例 : 4人班であっても分担率が50%の人は本来2人班と同等の働きをしているので2人班とする)と, 受講生の理科指導などの自信度の変容から, 模擬授業を担当させる班について, 望ましい班員数を提案した。 (2)受講生に担当させる模擬授業の内容について 先行研究の調査で, 理科教育法の受講人数の関係もあり模擬授業を担当させる回数は1回~数回程度であることがわかった。本実践では4~6回であるが, 少ない回数の模擬授業で, どのような内容を行ったら受講生の自信度獲得につながるか, 模擬授業に含む観察・実験の「専門度」「得意度」を導入し, 望ましい内容を提案した。
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