学習科学の知見を生かした教師の学習観を問い直すための授業研究モデルの構築
Project/Area Number |
25910003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学
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Research Institution | 伊東市立東小学校 |
Principal Investigator |
遠藤 育男 伊東市立東小学校, 公立小学校教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 協調学習 / 学習科学 / プロセス可視化 |
Research Abstract |
国際的な動向として教育の資の向上が求められている。中教審答申(2012)でも「これからの教育は、教育活動の展開が学習成果に結びつくかという、学習科学等の実証的な教育学の成果に基づいて行われること」としている。しかし、国内で学習科学の知見を生かした授業研究はわずかしかない。大学院では学習科学を学び、その知見を生かして、教育活動の展開を発話記録の可視化、学習成果を回顧テストで明らかにしながら子どもの知識構築の視点を取り入れた授業分析法を開発した。本研究では、学習科学の知見を生かし、子どもの知識構築の視点からの授業分析を授業研究に取り入れた教師の学習観を問い直すための授業研究モデルの構築を目的とした。 回顧テストを取り入れた授業研究のモデル化を目的として研究を進めた。子どもの知識構築の視点に立った授業分析を行うため、回顧テストを行い、子どもの知識構築の質について分析した。また、学びのプロセスについては、教室の前後にビデオカメラを設置するだけでなく、学習グループすべてをiPadで録画しデータを取った。学習成果物もスキャナでデータ化し記録した。 授業研究では、iPadで録画したデータをもとに振り返りを行ってもらった。すると、従来よりも学習プロセスに基づいた発言が多く見られるようになり、授業研究の質の向上にっながった。 授業分析を教育工学会全国大会で発表したところ、回顧テストをもとに学習理解の質を同定すること、また、分析対象とするグループを同定することについて多くの賛同を得ることができた。 教育工学会全国大会ワークショップ「WO3続・新しい学びの評価 : 未来の教育をデザインするための研究方法論」では、研究データを提供し、参加者と共にデータ分析を行った。ワークショップのまとめとして参加者である大学教員等35名全員から、研究の助言をいただいた。その助言を基に研究をまとめ、日本科学教育学会に論文を投稿するに至った。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)