発達障害児のための視覚支援情報自動配信システムの構築と公開運用の検証
Project/Area Number |
25911001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | 長野県稲荷山養護学校 |
Principal Investigator |
青木 高光 長野県稲荷山養護学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 発達障害 / 視覚支援 / AAC |
Research Abstract |
本研究では、H23~H24年度の研究で実用性が確認された、発達障害児のための視覚支援情報自動配信システムについて、最終段階である公開運用に向けて、以下の行程で開発を進めた。 ①二年間の開発をベースに、十台以上の端末からの同時アクセスが可能な専用サーヴァの構築を行った。将来のシステム変更や分散配置に備え、一組のパーソナルコンピュータとバックアップ装置及び安価な通常回線での運用が行える仕様で構築した。検証実験として、外部の12台の端末からの同時アクセスを行った。端末側の3G回線の不具合からか、二台の端末で表示不能になったこと、メンテナンスのために500時間毎程度の割合で定期的な再起動が必要なことなどの課題や制限はあるが、サーヴァ側の機能に問題はないことが確認された。 ②検証参加者を校外から募集し、登録ユーザーが自分用支援ツールセットをサーヴァ側に保存し、必要に応じて呼び出し、活用できるアプリを作成・配布した(名称はDropToolsとした)。校外からの参加者は3名で、希望者1名には端末の貸し出しも行った。 ③位置情報と地図検索を組み合わせた情報プッシュ配信を行うと同時に、位置情報と使用シンボルを合わせた行動記録(ライフログ)を取得した。学習の見返し用に使えるように、参加者に提供した。行動記録の表示方法については十分な検討が行えなかったので、今後の課題とした。 ④参加者に活用記録を提供してもらうと同時に、アンケートと聞き取り行った。ほぼすべての参加者から、視覚支援情報の取得方法として簡便かつ有用との評価を受けた。 以上の手段によって、発達障害児童生徒とその支援者にとって、簡単に視覚支援手段が活用できる環境を提供できた。また、発達障害児生が校外でも積極的に視覚支援情報を学習に活用できる環境を提案できた。この実践を元に、今後は更に活用対象を増やし、次年度からの完全一般公開をめざしていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)