Project/Area Number |
25911002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
池田 仁 筑波大学, 附属桐が丘特別支援学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 体育 / 肢体不自由児 / 認知機能 |
Research Abstract |
○研究目的 有酸素運動は、身体の健康だけでなく認知機能にも効果があることが近年の研究により明らかになってきている。先行研究では、中強度の有酸素運動が認知機能の向上に有効で、低強度、高強度の有酸素運動では認知機能に有効な変化がみられないことも報告されている。本研究では、肢体不自由児における有酸素運動を中心とした身体活動が認知機能に及ぼす影響を調べるために、学校生活における諸活動時の心拍数を体育の授業と比較し検討するとともに、体育の授業の前後の認知機能を調べ、体育の授業が認知機能に及ぼす影響について検証することを目的とした。 ○研究方法 実験1 : 本校に在籍する中学部1年生を対象に、1週間の学校生活(各授業、休み時間、給食)における心拍数を心拍計で計測した。実験2 : 本校に在籍する小学部5年生~高等部1年生を対象に、体育の授業時及び体育の前後の授業時の心拍数を心拍計で、体育の授業直前・直後のストレスを酵素分析装置でそれぞれ計測した。また、体育の授業直前・直後にカラー・ワード・ストループ・テストを行い、認知機能を計測した。 ○研究成果 実験1、実験2とも、体育の授業時の平均心拍数が他の諸活動(授業)時の平均心拍数よりも有意に高い値を示した。体育授業時の平均心拍数から推察される運動強度は、低強度~中強度であった。また、酵素分析装置による唾液アミラーゼの値は体育の授業の前後で有意差はなく、いずれもストレスほぼなしの状態からストレスややありの範囲に収まっていた。認知機能として行ったカラー・ワード・ストループ・テストでは、ストループ課題の正答率が、体育授業直前よりも直後の方が有意に高くなった。ストループ課題の所要(反応)時間は、体育授業直前よりも直後の方が有意に短縮した。これらの結果から、他の授業よりも心拍数が高くなる体育の授業が認知機能の向上に影響を及ぼしていることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)