特別支援教育におけるICT機器を活用した家庭と連携しての評価の有効性を検証する。
Project/Area Number |
25911009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
特別支援教育
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
城 一樹 広島大学, 附属東雲小学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 特別支援教育 / ICT機器(タブレットPC)を活用 / 共感的自己肯定感 |
Research Abstract |
特別支援教育における具体的な評価の言葉がけで家庭と連携しながら児童の共感的自己肯定感を高めることを目的として, 持ち運びができるICT機器(以下タブレットPC)を活用し, 児童の日々の学習のようすを映像で記録した。また, 教師が児童に対して行った評価の場面も映像で記録した。児童はこのタブレットPCを家庭に持ち帰り, 家庭で児童の動画を見ていただき, 「~をがんばったね。」など, 学校で教師が行った評価と同じ価値観で共感的にほめてもらうことを試みた。この研究の結果, タブレットPCに記録した動画を用いることは児童の自己肯定感を高める具体的な評価の方法として有用であることが児童の活動に取り組む意欲の高まりや発表回数の増加から明らかになった, 動画を見られた保護者から「動画だと子どもの学習のようすがよく分かります。」「家庭で学校での話題が増えました。」などの肯定的な感想をいただいた。家庭と学校とが同じ価値観で児童の活動に対する評価を行うことで, 児童は生活と学習とがより結びつき, 学校で学習したことを家庭での生活場面においてもより意識したり意欲をもったりして使ってみる姿が見られた。このことから, 家庭と学校とが同じ動画を用いて児童の活動を評価していくことは教育効果があるということが明らかになった。児童自身が家庭で保護者に動画を見せながら活動について説明することを積み上げていくことで, 他の場面においても語彙数が明らかに増えたり, 友だちに自分から話しかけたりする姿が見られるようになった児童もいた。これらのことから本研究により, 児童によってはコミュニケーション能力の向上も見られた。
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Report
(1 results)
Research Products
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