ダスト衝突に対する質量比のついた衝突と斜め衝突の効果
Project/Area Number |
25914003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物理学
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Research Institution | 長野市立博物館 |
Principal Investigator |
陶山 徹 長野市立博物館, 学芸員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2013: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 原始惑星系円盤 / 惑星形成 / ダスト |
Research Abstract |
研究目的 本研究では、多数のサブミクロン粒子の集合体であるダストの衝突数値計算を行い、合体成長過程におけるダスト力学構造の進化を調べる。数値計算結果をもとにダスト密度などの進化を定式化し、原始惑星系円盤内でのダスト成長過程におけるダスト構造進化の理論を構築する。 研究方法 本研究では、ダストを構成する粒子同士の相互作用をすべて計算し、各粒子の運動方程式を解く。これにより、ダストの衝突合体の様子を直接見ることができる。ダスト衝突時の圧縮過程については不明な点が多いため、このような直接的な手法が有効である。 これまでに我々が開発したダスト衝突計算コードは、同じ質量のダスト同士の衝突しか扱えないものであった。本研究では、質量比のついた衝突を扱えるようにプログラムを改良した。このプログラムを用いて、様々な衝突速度、質量比でダスト衝突の計算をした。質量比のついた衝突計算は計算時間が長く大変だったが、今回の助成金で購入したコンピュータで計算時間を短くすることが可能となった。 研究成果 様々な質量比で衝突計算を行った結果、質量比が大きいほどダストが高密度になることがわかった。これは大きなダストと小さなダストが衝突する際、大きなダスト内部の隙間に小さなダストが入り込み、密度が上がるためと考えられる。ただ、当初予想していたよりも質量比による密度の違いは小さかった。今後、より多くのパラメータで衝突計算を行い、この結果をダスト密度進化モデルと比較し、モデルの改良を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)