Project/Area Number |
25916009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球惑星科学
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Research Institution | 日本科学未来館 |
Principal Investigator |
安曽 潤子 日本科学未来館, 事業部対話プログラム開発課, 科学コミュニケーター
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 地質学教育 / インフォーマルサイエンス / 化石 |
Research Abstract |
1. 研究目的 「地質学リテラシー」を向上させるためには、高等学校での履修率を上げることが長年に渡り目標とされてきたが、システムとして改善することが難しく未だ成果が上がっていない。また、「化石」を軸とした予備的な調査からは、学校教育ではなく「インフォーマルサイエンス」からリテラシーを得ていることが多いという兆侯が見られている。そこで、社会のなかでどのように地質学リテラシーが形成されるのかを調査し、今後の地質学教育に生かすことを目的として研究を行った。 2. 研究方法 法約500名の来館者に「化石で知っているもの」、「それをどこで知ったか」等にっいてヒアリング調査を行った。館内でヒアリングすることが難しかった高校生・大学生については、約200名に学校でのアンケート調査を行った。 また、社会の中で提供されている「化石」の情報について、「書籍」や「ゲーム」などどのような媒体があるのか、そして内容としてどのように取り扱われているかを調べ、教科書で取り上げられている内容と比較した。 さらに、外国(アメリカ)での地質学教育関係者への調査も行い、日本との比較検討を行った。 3. 研究成果 基本的に、義務教育で学習する前(小学校4年生以下)に、「化石」に対するリテラシーはできあがっており、その知識を得たソースとしては「書籍(図鑑含む)」が多い、ということがわかった。また、義務教育で学習するより前の段階で、興味関心が薄れている傾向がみられた。さらに、専門家ではなく「社会」が「無意識に」選んで繰り返し提供している情報があり、多くの人が持っている知識は、個々人の自発的な興味関心により選ばれているわけではないことが推察された。成果として「教育普及をする上での実態とのずれ」と「インフォーマルサイエンスの影響」を具体的に認識することができた。
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