2色覚者と3色覚者の相互理解のためのiOS端末向け色覚補助ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
25919017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ-B(情報系)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松元 明子 国立大学法人 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 技術職員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 色覚補助 / iOS / カラーユニバーサルデザイン |
Research Abstract |
【研究目的】 2色覚者と3色覚者の間には色の見えに違いがある。カラーユニバーサルデザインの観点から、単なる色名の共有に止まらず、2色覚者に3色覚者の色対比の感覚を伝えることは非常に重要である。報告者らの研究グループは、その手段として「色相ブレンド法」を提案しており、携帯端末で作動するプロトタイプを開発中である。本研究では、新たにiOS端末向けに色覚補助ソフトウェアのプロトタイプを開発し、併せて画面サイズ依存性などのユーザインタフェースに関する検討を行うこととした。 【研究方法】 「色相ブレンド法」を実装した2色覚補助ツールのプロトタイプをiOS端末向けに開発する。画面サイズが異なる端末への実装を行い、画面サイズにより使用感に違いが生じるかを主観評価実験により検証する。 【研究成果】 カメラのプレビュー画像を色相ブレンド処理して表示する動画モードと、プレビュー画像をキャプチャして色味を確認する静止画モードを実装した2色覚補助ツールのプロトタイプをiOS端末向けに開発した。iPad、iPad miniへ実装し、実用上十分な速度での動画処理が可能であることを確認した。iPhoneは入手が困難であったため、同等の画面サイズを持つiPod touchへ実装した。 画面サイズによって使用感に違いが生じるかどうかを主観評価実験に基づいて検討した。その結果、画面サイズによる使用感の有意な違いは認められず、目的や状況に応じて端末を選択できることが示唆された。実用化に向け、対応機種を拡大していくことが求められる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)