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マルチ光源スキャナ型検査システムを用いた蛍光画像による紙葉類の非破壊識別の試み

Research Project

Project/Area Number 25922008
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 工学Ⅴ(その他工学)
Research Institution兵庫県警科学捜査研究所

Principal Investigator

下山 昌彦  兵庫県警察本部科学捜査研究所, 警察研究職員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords紙葉類 / 蛍光画像 / 輝度ヒストグラム
Research Abstract

【研究内容】
犯行に使われる脅迫やいやがらせの文書の紙(紙葉類)の異同識別は、徹底捜査のためには重要な課題となっていた。そこで、スキャンするだけで画像取得できるスキャナに着目して、反射画像、透過画像、蛍光画像、赤外画像を取得できる紙葉類専用のマルチ光源スキャナ型検査装置の開発を行った。同装置は非破壊検査であるので有用である。なお、マルチ光源スキャナ型検査装置及び偽札のスクリーニングのための画像の輝度ヒストグラム解析法の開発は論文にまとめている。
今回は脅迫やいやがらせの文書などの紙葉類の蛍光画像のみに着目して、日頃の仕事で出くわす実際の事件で応用してみた。
【研究成果】
便箋のような紙は、蛍光増白剤が用いられていないため、蛍光画像の見た目だけでも異同識別可能である場合が多かった。さらに、輝度ヒストグラムを用いると、蛍光画像の微妙な違いでも、パターンの違いが視覚化されて識別可能になり、客観性も担保できるようになった。よって、そのような紙には有効であることが明らかになった。
一方、コピー用紙のような紙は、蛍光増白剤が用いられているため、蛍光画像のみだけでは、輝度ヒストグラムを用いても、同様のパターンになりがちで異同識別困難な場合もあった。ただし、赤外画像や透過画像を組み合わせると識別可能であった。今後は、蛍光増白剤が用いられている紙については、赤外画像や透過画像の組み合わせ方などを検討する余地がある。
【意義・重要性】
今までは、紙の分析といえば、蛍光X線やX線回折のような破壊検査しかなかったので、科学捜査では事実上検査不能であった。今回の手法を用いれば、捜査にも大いに貢献できるようになる。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2020-05-15  

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