バタフライガーデン初心者キット(BGSK)の開発と普及
Project/Area Number |
25924002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物学Ⅱ(動物)
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Research Institution | 利府町立菅谷台小学校 |
Principal Investigator |
成田 智哉 利府町立菅谷台小学校, 小学校教諭
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | バタフライガーデン / 観察 / 授業 |
Research Abstract |
○研究の目的 教材となるチョウを誘引するために, 持ち運び可能な鉢やプランターに植物を植栽する「バタフライガーデン初心者キット(以下BGSK)」を開発し, 県内に普及させながら, 児童にチョウの生活環や形態・生態等をとらえさせる汎用性のある授業プログラムを開発することが本研究の目的であった。 ○研究の方法 教材となるチョウを誘引するBGSKの食草, 蜜源となる植物の有効な組合せを検討した。BGSKを宮城県内の小中学校に普及させるとともに, タブレット端末やインターバルレコーダー等のICT機器を活用した授業プログラムの開発し, 他校で出前授業等を行い, BGSKやその活用法の有効性を探った。 ○研究の成果 1 BGSKの植栽植物を, キャベツ・パセリ・サンショウ・カラタチ・エノキ・ムシトリナデシコ・サンジャクバーベナ・ブッドレアの8種類に精選した。その結果, シロチョウ科, アゲハチョウ科を中心に数種のチョウを誘因するとともに, 国語の教科書に出てくるゴマダラチョウの誘因にも成功した。BGSKを県内の被災した沿岸部の学校を含む14の小・中学校に設置し, うち小学校2校5学級に対して出前授業を実施した。 2 インターバルレコーダーで幼虫の動きを長時間記録した映像や, タブレット端末で昆虫の形態の拡大した画像を理科の授業で提示したことで, 児童の幼虫への関心を高めるとともに, 児童が形態の細部や幼虫の吐いた糸等も精密に観察したことが, ノートや発話記録から分かった。 3 勤務校を会場に研究授業とシンポジウムを開催した。その結果, BGSKは, 教材となるチョウを誘引可能であること, 食草の鉢を室内に持ち込み, 日常的な観察や変態の瞬間が観察可能であることが明らかになった。今後は, BGSKを周年活用しながら, 研究を進めていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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