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ラットを用いた脱法ハーブ関連薬物の薬物速度論解析に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25926014
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 薬学Ⅰ
Research Institution愛知県警察科学捜査研究所

Principal Investigator

松本 智寛  愛知県警察本部科学捜査研究所, 化学鑑定室, 警察職員(主任研究員)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords合成カンナビノイド / 生物学的半減期 / 5F-QUPIC
Research Abstract

本研究にあたり、まず対象薬物である合成カンナビノイドの脂溶性が非常に高いことから、ラットip投与時の投与液を調製する際の溶媒の検討を行った。カルボキシメチルセルロース(CMC)を用いた生理食塩水懸濁液、DMSO溶液、DMSO+コーンオイル混合液について検討したところ、CMC懸濁液では投与後の血中濃度が上昇せず、薬物がほとんど吸収されないことが判明した。DMSO溶液では合成カンナビノイドを完全に溶解させることが可能であったが、ラットに対する刺激作用が強すぎるため、投与溶媒としては不適であった。そこで、DMSO濃度を減少させて刺激を低減するためにコーンオイルを混合したところ、投与時における刺激作用は認められず、また吸収速度も良好であったことから、以降本溶媒を採用した。
合成カンナビノイドのうち、現在乱用事例が特に多い5F-QUPICをDMSO+コーンオイル混合液に溶解してip投与したところ、投与後5min以内に速やかに吸収され、強力な中枢神経抑制作用を示し、正向反射は消失した。ラットを保温マット上に静置し、20-150minまで経時的に尾静脈採血した血液についてLC-MS分析を行った。その結果、投与後20minの血中濃度は約210ng/mlであった。その後、5F-QUPICは経時的かつ速やかに減少し、その生物学的半減期は約1.0hであった。5F-QUPICの短い生物学的半減期は、その化学構造中にエステル結合を有するため、エステラーゼの作用により速やかに代謝されるためと推察された。今回の実験により、合成カンナビノイドの速度論的パラメーターを求める基礎を確立することができたことから、今後は、さらに異なる化学構造を有する合成カンナビノイドを用いて、その血中プロファイルを比較検討する予定である。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2020-05-15  

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