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サイトメガロウイルス感染症に対するガンシクロビルの有効血中濃度域の解明

Research Project

Project/Area Number 25928013
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 薬学Ⅲ
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

茂見 茜里  国立大学法人 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 薬剤師

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsガンシクロビル / クレアチニンクリアランス / 骨髄抑制
Research Abstract

サイトメガロウイルス感染症治療薬であるガンシクロビル(GCV)は、主な副作用として骨髄抑制があり、好中球減少症や血小板減少症により投与患者の約3分の1が投与中断を余儀なくされる。GCVは腎排泄型薬剤であり、クレアチニンクリアランス(CLcr)に基づいた推奨投与量が設定されているが、実際に、副作用を回避できる有効濃度域は未だ明らかでない。そこでGCV投与患者の血中濃度を測定し、血中濃度と効果及び副作用発現との相関性について検討し、至適有効血中濃度域を解明することを目的とした。
2013年4月~2014年3月のGCV投与例30例の患者背景は平均年齢56歳、投与量は450mg/日(8.85mg/kg/日)、投与日数は10.3日であった。副作用判定はCTCAE version 4.0に準じて行い、30例中17例(57.6%)で白血球減少が見られ、8例でG-CSF製剤投与、4例は薬剤変更を要した。また7例(23.3%)で血小板減少あり、4例(13.3%)で貧血ありと判定された。文書での同意の得られた患者の血中濃度を高速液体クロマトグラフ法を用いて測定し、1-コンパートメントモデルに従い、非線形最小二乗法解析プログラム(MULTI)を用いてAUCを算出した。
骨髄抑制を呈した25<CLcr≦49mL/minの腎機能低下患者で推奨投与量の2.5mg/kg/日を超える9.5および6mg/kg/日を投与された症例でのトラフ濃度はそれぞれ139.0、53.3μg/mL、Cmaxが226.6、87.3μg/mL、AUCは4441.3、1633.4μg・h/mLと高値を示し、排泄遅延による血中濃度上昇と骨髄抑制との関連性が示唆された。今後、更に血中濃度測定例数を増やし精度を高めることで、副作用発現と相関するパラメータを同定し、副作用を回避できる有効濃度域を同定することは、GCVの最適化治療に非常に有用と考えられる。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2020-05-15  

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