Project/Area Number |
25928017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
竹田 真理子 千葉大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 関節性リウマチ / Synbiotics / 腸管免疫 |
Research Abstract |
【目的】腸管免疫と自己免疫疾患の病態との関連性が近年注目されている。これまでに我々がマウスを用いて行った研究により、小腸のリンパ細胞数を健常群とRA(関節性リウマチ)群間で比較したところ、RA群の方が多いという知見が得られた。更にこの細胞数増加はsynbiotics投与により抑制される傾向にあるという結果も得られた。また、非投与群では症状が有意に悪化したが、投与群では有意な悪化は認められなかったという、synbiotics投与がRA様症状悪化抑制に寄与することを強く示唆する結果が得られた。申請者はこのsynbioticsによる症状悪化抑制は腸管免疫が全身性免疫に影響を及ぼす過程で生じていると推測している。H25年度は、上記過程に関与する因子であるTGF-βとRA関連性サイトカインに着目して全身性免疫に及ぼす影響を検討することにより、これまでに得られたsynbioticsによるRA様症状悪化抑制作用の機序解明することを目的とた。 【方法】マウスにsynbioticsを投与し、血液中のサイトカイン/TGF-β量を測定し、比較・検討した。 1. 健常マウス、RAマウス(IL-1RaKO)を各々2群に分け、投与群にはsynbiotics(オリゴ糖+Lactobacillus casei)を投与した。 2. 投与実験期間中、関節スコアリング法を用いてRA症状重篤度を評価した。 3. 投与実験終了後に採血を行った。血清中のサイトカイン・TGF-β量を抗原抗体反応法により測定した。 【成果】血清中サイトカイン量を比較した結果、TGF-β、IL-10およびIL-17Aは群間において統計学的有意差はなかった。IL-17Fは、健常群とRA群を比較した結果、RA群の方が高値である傾向(p=0.10)にあった。また、この現象はsynbiotics投与により抑制される傾向にあった(p=0.17)。
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