COPD患者におけるβ2受容体の遺伝子多型とインダカテロールの臨床効果の関連
Project/Area Number |
25928019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅲ
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
土屋 広行 信州大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | β-2受容体 / 遺伝子多型 / インダカテロール |
Research Abstract |
〈目的〉 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に対し、長時間作用型β-2受容体作動薬であるインダカテロールの処方頻度が増している。β-2受容体(以下、β-2AR)には遺伝子多型の存在が認められており、特に16番目のアミノ酸がArgかGlyかによって短時間作用型β-2受容体刺激薬に対する反応性の違いが報告されている。しかし、cOPD患者におけるβ-2ARの遺伝子多型とインダカテロールの臨床効果との関連についてはまだ報告されていない。本研究では、β-2ARの遺伝子多型とインダカテロールの治療効果との関連を探ることを目的とした。 〈方法〉 当院呼吸器・感染症内科にてCOPDの治療を行っており、医師よりインフォームドコンセントを行い、協力を得られる患者を対象とした。方法は①インダカテロールが開始となる前に患者の1秒量(FEV-1)の測定、QOLの状態の評価指標としてCOPDアセスメントテスト(CAT)を行いスコア化した。②β-2ARの遺伝子多型は、患者の血液サンプルよりDNAを抽出し、PCR-RFLP法にて解析した。③インダカテロール開始後のFEV-1の変化量、CATスコアの変化を解析した。④上記で得られた結果をもとに、β-2ARの16番目のアミノ酸の遺伝子多型とインダカテロールの治療効果に関し解析を行った。 〈結果〉 現在のところ、同意が得られた患者は20名であり、そのうちArg/Argは5名、Arg/Glyは9名、Gly/Glyは6名であった。インダカテロール開始後、全患者のCATスコアの変化は平均-0.15±6.69であった。一方、FEV-1の変化は0.07±0.19 (L)であった。遺伝子多型毎にCATスコアの変化とFEV-1の変化の相関は現在のところ見られていない。今後、症例数を増やしてさらに検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)