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生体部分肝移植患者におけるバンコマイシンの薬物動態

Research Project

Project/Area Number 25929024
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 薬学Ⅳ
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

山崎 伸吾  千葉大学, 医学部附属病院, 薬剤師

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords肝移植 / バンコマイシン / 薬物動態
Research Abstract

【目的】バンコマイシン(VCM)は腎機能正常の場合、静脈内へ投与された40-99%が尿中に排泄されるため、VCMの体内動態は腎機能の影響を受ける。一方、投与された量の1-60%は腎以外の経路により体内から消失すると考えられるが、腎以外のVCM消失経路の主要な部分は不明である。我々は腎以外の排泄経路として肝臓に着目し、重度肝機能低下患者に対するVCMの投与設計方法の確立を目的として生体部分肝移植後早期の患者を対象にVCMの薬物動態を把握することとした。【方法】対象は生体部分肝移植後早期にVCMの投与を行った症例。薬物動態の観察はVCM投与後血中濃度が定常状態の時期とした。VCM血液中、尿中、腹水および胸水中の血中濃度を測定し、腎クリアランス(CLr)や腎外クリアランス(CLnr)を含めた薬物動態解析を行なった。また、得られた薬物動態パラメータを文献値との比較を行なった。【成果】対象患者は53-55歳、女 : 男=1:2、標準肝容積に対する移植肝の割合が31.4-45.0%の3症例であった。VCMの薬物動態観察時期は術後14-60日であった。Tanakaらによる日本人の母集団パラメータと比較するとCLsys(全身クリアランス)は75.8-94.0%と半減期の延長によるCLsysの低下が認められた。CLrおよびCLnrに関しては1症例においての解析が不能であったため除外し、2症例において解析を行なったところ、それぞれCLr/CLsysは68.6%、68.7%と健常成人の文献値の平均である68.9%とほぼ同程度であった。本研究において、生体部分肝移植後早期の患者においてVCMの薬物動態が日本人の母集団や、健常成人と比較し同程度であったことから、VCMの薬物動態に肝機能低下が与える影響は小さい可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2020-05-15  

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